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ボリンジャー・バンド Bollinger Band

■ 考案者 :
ジョン・ボリンジャー氏(John Bollinger:ボリンジャー・キャピタル・マネージメント創立者)が1980年代前半に考案。
■ 考え方:
相場変動は、移動平均線を中心とする変動幅に収まる確率が高いと看做し、上・下に放れた場合は異常値であり、長続きせずに移動平均線付近に収斂すると看做します。
すなわち、価格が上部バンドと交差した時に売り、下部バンドと交差した時に買うといった、平均値への回帰を前提とした『逆張り』での利用法です。
しかしながら、ボリンジャー氏自身は、この『逆張り』手法を否定しており、「ボラティリティ・ブレイクアウト」にボリンジャー・バンドを使った『順張り』を推奨しています。

■ 計算式
上部バンド    :単純移動平均線+2標準偏差(σ)
単純移動平均線(MA):過去N日間の移動平均線(通常20日間移動平均線)
下部バンド    :単純移動平均線-2標準偏差(σ)
標準偏差(σシグマ:Standard deviation):ボラティリティー(volatility予想変動率)
標準偏差 =
☆過去の相場変動から将来の相場変動を推定
「過去の価格変動が移動平均に対して、±1σの範囲内に収まる確率が68.27%、±2σの範囲内に収まる確率が95.45%、±3σの範囲内に収まる確率が99.73%だったことで、将来の価格変動もこの範囲内に収まる可能性が高いと推定します。そして、バンドから放れた場合、異常な値なので長続きしないとみなします。」

■ 取引のルール
【逆張り指標】
レンジ相場:下部バンドを支持線(サポート)、上部バンドを抵抗線(レジスタンス)と看做します
・買いシグナル : 価格が下部バンドを下抜けた場合
ダブルボトム・バイ(Double bottom Buy):
1最初の底は下部バンドを下回る
22番目の底は、下部バンドを下回らない
3移動平均線を上抜けた時に買い
・売りシグナル : 価格が上部バンドを上抜けた場合
ダブルトップ・セル(Double top Sell):
@最初の天井は上部バンドを上回る
A2番目の天井は、上部バンドを上回らない
B移動平均線を下抜けた時に売り
【順張り指標】⇒ボリンジャー自身は、ボリンジャー・ブレイクアウトを推奨
買いシグナル:価格が上部バンドを上抜けた場合⇒新しい上昇トレンド発生と看做して買い出動します
売りシグナル:価格が下部バンドを下抜けた場合⇒新しい下降トレンド発生と看做して、売り出動します
☆バンドの収縮:バンドの幅が狭くなった時は、トレンドの始まりを予告します。
最初にバンドのブレークアウトが起こりますが、この動きは「ダマシ」であることが多く、その次に起こる反対側へのブレークアウトがトレンドになります。
☆バンドの拡大:バンドの幅が広くなった時は、保ち合い相場を予告します。


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