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RSI (Relative Strength Index) 相対力指数

■ 考案者 : J.W.ワイルダー氏(Welles Wilder)が、1978年の著作で発表しました
■ 考え方 : 全体の変動幅に対して、どの程度上昇したかを見極めます。
すなわち、全体の変動幅の中での上昇「力」の「相対的」な割合を算出し、相場の過熱感(買われ過ぎ、売られ過ぎ)を判断します。
山道の石段を登り・降りしている時、全体の登り・降りの合計(100段)に対して、登りが60段だったら、60÷100=60%になり、中腹よりもやや上まで登ってきたな、と思えます。

■ 計算式

【ワイルダー氏の計算法】
@最初の平均上昇幅=(14日間の上昇幅の合計)÷14
  平均上昇幅   =(前日までの平均上昇幅x13+直近の上昇幅)÷14
A最初の平均下落幅=(14日間の下落幅の合計)÷14
  平均下落幅   =(前日までの平均下落幅x13+直近の下落幅)÷14

■ 取引ルール
全体の相場変動(上昇幅+下落幅)に対して、上昇幅がどの程度占めているかを表しています。
期間中、毎日連続して上昇すれば、100%、連続して下落すれば0%になります。
70%〜100%:買いが優勢⇒上昇トレンド⇒買われ過ぎ
50%:中立
0%〜30%:売りが優勢⇒下落トレンド⇒ 売られ過ぎ
【買いシグナル】
・30%以下で推移していたRSIが30%を上抜いてきた時
・強気の乖離(ブリッシュ・ダイバージェンス Bullish divergence)
価格が下落し、安値を更新したにも関わらず、RSIは安値下回らなかった時
・フェイラー・スウィングズ(failure swings)
上昇トレンドで、RSIが40%以下に落ちた後、すぐに反発した時
【売りシグナル】
・70%以上で推移していたRSIが70%を下抜いてきた時
・弱気の乖離(ベアリッシュ・ダイバージェンス Bearish divergence)
価格が上昇し、高値を更新したにも関わらず、RSIが高値を上回らなかった時
・フェイラー・スウィングズ(failure swings)
下落トレンドで、RSIが60%以上に上がった後、すぐに反落した時

■ 長所・短所
【長所】
相対力指数(RSI)は、「逆張り」の取引手法ですから、レンジ相場に有効なオシレーターです。すなわち、保ち合い相場で、上がったら売り、下がったら買いのスタンスです。
【短所】
トレンド相場の場合は、「順張り」の取引手法が有効になりますので、相対力指数(RSI)のシグナルには要注意となります。
上昇トレンドの場合は、買われ過ぎの連続であり、下落トレンドの場合は、売られ過ぎの連続ですから、有効とはいえません。

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