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ストキャスティクス (Stochastic)

■ 考案者:ジョージ・レーン氏が1970年代に考案
■ 考え方:
・現在の相場水準が、一定期間の変動幅の中で、どの程度の強さ・弱さ(売られ過ぎ・買われ過ぎ)なのかを見極めます⇒ 『安値』からの相対的な位置
※ 『高値』からの相対的な位置は、「William’s %R」になります。
・山道を上ったり下ったりしているとイメージして下さい。
過去1時間で、高い所が200メートル、低い所が100メートルだったとします。
現在、170メートル地点にいるとすれば、上り下りの100メートル(200-100)の中で、70メール(170-100)ですから、70÷100=70%、真ん中(50%)よりは上にいることになります。
相場で言えば、上の方にいるわけですから、買われていることになります。

■ 計算式

スロー%D(SD)=x日の%Dの単純移動平均 (通常3日間:%Dの3日間移動平均)
※ 直近の終値が、最近の取引レンジの中でどこに位置しているか、を表します。

■ 取引のルール
◇ ファスト・ストキャスティクス  (Fast Stochastic)
【買いシグナル】
・%K・%D共に20%以下の時に、%Kが%Dを下から上抜いた時
【売りシグナル】
・%K・%D共に80%以上の時に、%Kが%Dを上から下抜いた時
◇ スロー・ストキャスティクス (Slow Stochastic)
【買いシグナル】
・%D・スロー%D共に20%以下の時に、%Dがスロー%Dを下から上抜いた時
・逆行現象:強気の乖離(ブリッシュ・ダイバージェンスBullish Divergence)
⇒下落トレンド終焉示唆
価格は下落しているものの、ストキャスティックが上昇に転じている場合
【売りシグナル】
・%D・スロー%D共に80%以上の時に、%Dがスロー%Dを上から下抜いた時
・逆行現象:弱気の乖離(ベアリッシュ・ダイバージェンスBearish Divergence)
⇒上昇トレンド終焉示唆
価格は上昇しているものの、ストキャスティックが下落に転じている場合

■ 長所と短所
ストキャスティック(Stochastic)は、レンジ相場で有効ですが、トレンド相場では有効ではありません。

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